

関節リウマチにおける
リウマトイド因子の役割
関節リウマチにおけるリウマトイド因子の役割について詳しく知る
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関節リウマチ治療の個別化アプローチに対してリウマトイド因子はどのような役割を果たせるか?
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1937
リウマトイド因子を関節リウマチ患者で最初に発見1
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1956
ARAによる関節リウマチ診断基準に「ヒツジ赤血球凝集反応陽性」が採用2
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1958
リウマトイド因子と相互作用する抗体およびガンマグロブリンの特性評価3
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1962
リウマトイド因子が関節リウマチの予後不良因子であることを確認4
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1969
免疫グロブリンに結合するリウマトイド因子は補体の活性化を引き起こす5
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1987
1987 年のACRによる関節リウマチの分類基準改訂版に採用6
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2013
疾患活動性や治療反応性のモニタリングにおけるリウマトイド因子の臨床的有用性は限定的7
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現在
リウマトイド因子は、関節リウマチの診断および予後マーカーとして広く認知され、より適切な疾患管理を提供するために使用されている7,8

リウマトイド因子高値(200 IU/ml超)の場合、放射線学的進行の可能性が高くなる9
関節リウマチにおけるリウマトイド因子の役割について何が分かっているのか?


- Innate
- Adaptive
治療反応への影響
治療反応への影響
リウマトイド因子は、特に高値であった場合、9,14–20 高い疾患活動性と明らかな関連がある。13 したがって、リウマトイド因子高値の関節リウマチ患者は、より重症で進行が速いことから、転帰を改善するため、集中的な治療が必要となる。20
より高い
疾患活動性
より高い
疾患活動性
関節リウマチの治療に使用される多くの生物学的疾患修飾抗リウマチ薬には、Fc領域が存在する。10 これは、リウマトイド因子が治療薬のFc領域を標的として、免疫複合体を形成する可能性があることを意味している。11,12
免疫複合体は、リウマトイド因子高値の関節リウマチ患者の場合、治療反応に影響を及ぼす可能性がある。12
- Ja - Abbreviations: EU: European Union; ACR: American College of Rheumatology; ARA: American Rheumatism Association; Fc: fragment crystallizable; Ig: immunoglobulin; SpA: spondyloarthritis; US: United States.
- Ja - References: 1. Waaler E. APMIS. 2007;115(5):422–38; 2. Ropes MW, et al. Ann Rheum Dis. 1957;16(1):118–25; 3. Edelman GM, et al. J Exp Med. 1958;108(1):105–20; 4. Ragan C, Farrington E. JAMA. 1962;181(8):663–7; 5. Zvaifler NJ. J Clin Invest. 1969;48(8):1532–1542; 6. Arnett FC, et al. Arthritis Rheum. 1988;31(3):315–24; 7. Ingegnoli F, et al. Dis Markers. 2013;35(6):727–34; 8. de Brito Rocha S, et al. Adv Rheumatol. 2019;59(1):2; 9. Vastesaeger N, et al. Rheumatology (Oxford). 2009;48(9):1114–21; 10. Senolt L. F1000Res. 2019;8:F1000 Faculty Rev-1549; 11. Maibom-Thomsen SL, et al. PLoS One. 2019;14(6):e0217624; 12. Levy RA, et al. Immunotherapy. 2016;8(12):1427–36; 13. Aletaha D, et al. Arthritis Res Ther. 2015;17(1):229; 14. Albrecht K, et al. Arthritis Res Ther. 2017;19(1):68; 15. Sobhy N, et al. Egypt Rheumatol. 2022;44(4):325–8; 16. van Zeben D, et al. Ann Rheum Dis. 1992;51(9):1029–35; 17. Cojocaru M, et al. Maedica (Bucur). 2010;5(4):286–91; 18. Nell VPK, et al. Ann Rheum Dis. 2005;64(12):1731–6; 19. England BR, et al. Arthritis Care Res (Hoboken). 2016;68(1):36–45; 20. Katchamart W, et al. Rheumatol Int. 2015;35(10):1693–9.